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コラム

🔒 日本でも4.3%の米ドルMMF 銀行不安の中、世界でも資金が大量流入

ブルとベアがもみ合う不透明な市場の中、資金がMMFなど流動性と安全性が高い証券に大量に流れているようです。
 
市場のブル派は下記の要素に注目をしています。
 
FRB(連銀)の方向転換期待
FRBの緊急融資の鈍化
2月の個人消費支出 (PCE)が期待より低下
FRBバランスシートの再拡張
企業のコスト削減の取り組み
キャッシュレベルの上昇
平均を下回るポジショニング(ショートポジションの大きさ)
中国のコロナからの経済回復
 
ベア派は下記に注視をしています。
 
FRBによる長期金利上昇のメッセージの継続
銀行規制の強化
最近の銀行の混乱による信用収縮の影響
ハードランディング懸念の高まり
株式と現金の利回り差の低下
景気後退シグナル
業績リスク
 
銀行株は、クレディ・スイスショックの後に下落した後、反発しました。銀行セクターへのFRB緊急融資総額は減少しています。
 
銀行セクターが落ち着いたにもかかわらず、実質リスクゼロの政府証券のみに投資するマネー・マーケット・ファンド(MMF)への資金流入は依然として増加しています。バークレイズは預金流出の第二波が発生するとの見通しを示しました。
 
投資家が高い利回りと安全性を求める中、銀行の預金保護の対象外の部分は分別管理をされているMMFに流れ、この傾向は加速する見通しのようです。
 
外貨MMFは日本でも米ドル建てだと4.3%を超える金利がついており(2023年4月11日現在)、解約を申し込むと、通常は翌営業日に換金され、現金の支払いを受けることができます。
 
もちろん為替リスクはあるものの、外貨預金以上に換金性に優れているので投資初心者にとっても利回りを得る手段となりそうです。
 
 
また、金融機関への規制強化(流動性と資本)の可能性とそれに関連する収益の逆風、さらに業界全体の預金保証に対する議会での支持が限定的であることにも注目が集まっています。
 

米国経済の先行き FRBの金利動向/学生ローン猶予期間の終焉をめぐるリスク


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