こちらから本記事を音声でもお聞きいただけます。🔊
ウクライナ情勢などから資産運用がマイナスになっている投資家も多いようです。また、円安とインフレが日増しに進むために不安になっている人も多いでしょう。
日本の私立大学の経営改革も行き詰まっており、慢性的な経常赤字に陥っている法人が非常に多く、資産運用でもマイナスになっているようです。
私大、4分の1が慢性赤字 先端教育投資に足かせ 日経集計 定員割れも4割、再編急務
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO60080550Y2A410C2MM8000/
このような不安定な相場の中、年金ファンドやファミリーオフィスなどはどっしりと構え、キャッシュポジションを多めにして、特に大きくポートフォリオを変えることもないようです。
キャッシュといっても運用の基本は米ドルのために、日本円とは対象的に米ドルは強くなっています。
バイサイドの機関投資家は長期投資を心がけているからです。他方で1ヶ月ごとの利益を追求しなければならないヘッジファンド、個人投資家(デイトレーダー)などは非常に忙しいようです。
個人の長期投資家は年金ファンドのようにどっしりと構えて、短期的にマイナスになっても気長に構えるべきでしょう。10年、20年後に大きな果実が待っているからです。

10年で確実に125%程度のリターンを狙う投資
安定を求める投資家にとっては保険や米国債のストリップス債も人気があるようです。どちらも何年後にいくらと資金計画をしやすいからです。保険の場合は最低保障を設定している会社も多いです。
例えば、USDの海外の養老保険では10年間満期で保証リターンが約123%(実勢リターンは約132%)という商品もあります。ただし、あくまでもUSDでの最低保証のために為替リスクはあります。また、早期解約をすると元本が割れるリスクもあります。
ただし、10年などで資金計画をしやすいために、相続対策で不動産オーナーが保険を使うこともあるようです。
不動産はキャッシュ化しにくい資産で、いざ相続が発生した時に備えて一部を現金化させたいというニーズはあるからです。そして少しでも確実に増やしたいということなのです。
こうした保険と同じような効果を得るには米国債のストリップス債を購入する方法もあります。
これより先は有料会員向けの記事になります。会員の方はログインしてください。有料会員価格表はこちら