🔒 シンガポール最新事情:超富裕層の投資先と子どもの教育戦略
シンガポール在住FPの花輪陽子です。
マーケット解説
米国8月の雇用統計(非農業部門)
– 増加幅:+2.2万人(市場予想:+7.5万人)
– 失業率:4.3%(前月:4.2%)
– 平均時給:前年比 +3.7%(予想 +3.8%)
→ 雇用増加は鈍化も、失業率は安定。
雇用の伸びが大幅に鈍化しており、特に今回の2.2万人という増加幅は、市場の期待と比べても非常に弱い結果でした。しかし、失業率はそれほど上昇していないので、新規の雇用も少ないものの、リストラも少ないのではないかとも推測されます。
9月5日に雇用統計が出た直後のマーケットは、株式市場は下落、米国債券の利回りは低下、ドルが売られて、金、銀、ビットコインなどが買われました。世界のマネーは安全資産を常に探しています。
雇用の弱さから、9月FOMC以降の利下げ可能性が高まっています。ただし「一気に利下げ」より「小刻みで慎重」という見方が優勢で12月にも利下げの可能性があると予測するアナリストもいます。
日本では石破政権が退陣声明を出し、直後の9月8日の日本マーケットは好感をして買われました。ただ、長期的には財政拡張路線で懸念されます。30年債券の利回りは上昇し、3.3%程度の水準になってきています。
米雇用統計と利下げの行方 石破首相退陣表明と日本経済の行方は ヘッジファンドマネージャーとFPが解説
シンガポール在住の中国人超富裕層の生態
最近、シンガポールで増えている中国人の超富裕層の動向に注目しています。シンガポールに住んでいると、「犬も歩けば棒に当たる」ではないですが、中国の上場企業の社長など超富裕層と接触する機会が多く、驚かされます。社長ではなくても、彼らのファミリーオフィスで働いている従業員と知り合うことも多いです。
私は日本人で中国語も話せませんが、なぜか中華系のファミリーオフィスコミュニティーに入れられてしまい、これから何ができるのか模索中です。最近のスマートフォンでは、電話中でも瞬時に通訳翻訳ができるものもあるようで、語学の障壁は数年で取り除かれそうです。そのために今からネットワークを築き、不動産など日本のコンテンツを増やし、日本と中華圏のかけ橋になれたらと思っています。
彼らの多くは「シングルファミリーオフィス(SFO: Single Family Office)」を設立し、資産管理や投資戦略を徹底的に最適化しています。
シングルファミリーオフィス
シングルファミリーオフィスとは、一族の資産を専門的に管理・運用するプライベート機関です。
マルチファミリーオフィスは複数家族の資産をまとめるのに対し、SFOは一族専用です。
投資対象は、不動産・株式・プライベートエクイティ・アートなど多岐にわたる
家族の資産を長期的に増やすための投資判断を行う
シンガポールの魅力
シンガポールは、中国の超富裕層にとって理想的な拠点です。主な理由は以下の通りです。
1. 税制優遇
個人所得税:最高24%(日本は55%)
キャピタルゲイン税:なし(日本は約20%)
相続税・贈与税:なし(日本は55%)
法人税:17%(日本は約30%)、海外源泉所得は非課税
→ 資産運用の効率が非常に高く、富裕層に有利な環境です。
2. ビザの取得
SFOを活用することで、家族メンバーのEP(Employment Pass)取得が可能です。
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