シンガポールで、気づいたら

住居費と教育費で年収の42%が消える

「高年収のはずなのに、なぜかお金が残らない」

その違和感の正体を数字で突き詰めた結果、
私はこれまで信じてきた「賃貸=自由」という考えを手放しました。

プロローグ:自由の象徴だった「賃貸」という生き方

私は長年、徹底した「賃貸派」でした。
雑誌やテレビの討論でも、持ち家vs賃貸では必ず賃貸派として発言してきました。

理由はシンプルです。
資産の流動性を重視し、「場所に縛られるリスク」を避けてきたからです。

特にシンガポールのように変化の激しい国では、
ライフスタイルに合わせて住まいを変えられる賃貸は、まさに「自由」そのものでした。

しかし2026年、私はその考えを180度変え、住宅購入を決断しました。

なぜ「自由」だったはずの賃貸が、
いつの間にか「最大のリスク」になってしまったのか。

その理由を、数字とともにお話しします。

住居費と教育費が年収の4割──「たまらん家計」の入り口

きっかけは、家主からの家賃値上げでした。
• 前回更新:+25%
• 今回更新提示:さらに+20%

私が住んでいたコンドミニアムの家賃は、

2015年:約4,200ドル → 2026年:約6,500ドル

為替も含めると、ほぼ2倍です。

ここに娘のインターナショナルスクールの学費(年間約50,000ドル)を加えると、

住居費+教育費で年間約128,000ドル

仮に世帯年収が300,000ドルだとしても、

約42.6%が固定費で消える計算

税金を払えば、手元に残るキャッシュはさらに減ります。

「働いても働いても、家主と学校に払っているだけ」

まさに、出口のない家計でした。

ここまで読んで、

「結局、自分の場合はどう判断すればいいのか?」

と思った方も多いはずです。

この後では、
・実際に使った損益分岐の計算式
・失敗しない物件の選び方
・絶対に買ってはいけない物件

を、具体的に公開します。

東京でマンションを購入する際にも役に立つ情報だと感じます。

数字が証明した「持ち家」の圧倒的優位

FPとして冷静に計算したとき、結論は明確でした。

※本ケースは、シンガポールの永住権(PR)保有者として
中古HDB(公団住宅)を購入する前提です。

私はある中古HDBの購入を検討しました。

なお、外国人でもHDBを賃貸で利用することは可能で、選択肢として検討する価値はあります。

▼前提条件

• 購入価格:940,000ドル
• 頭金:25%(235,000ドル)
• ローン:705,000ドル
• 金利:1.6%(3年固定)
• 期間:25年

月額コスト比較

▼賃貸

• 家賃:6,500ドル

▼購入

• ローン返済:約2,900ドル
• 管理費・保険等:約200ドル

合計:約3,100ドル

結論

住居費が半分以下に

しかも「固定費としてコントロール可能な状態」に変わります。

インパクト約40,800ドル/年(=月約3,400ドル)

• 賃貸:78,000ドル
• 持ち家:約37,200ドル

差額:約40,800ドル/年(=毎月約3,400ドルの改善)

しかも賃貸は「消費」ですが、

持ち家は
「支払いながら資産が積み上がる構造」に変わります

10年での差 約 457,100ドル(2.5%複利)

▼5年

• 差額:約204,000ドル

▼10年

• 差額:約408,000ドル

さらに、シンガポールでは
• 銀行預金:約2%前後
• CPF(普通口座):約2.5%(複利)
• REIT:おおよそ4〜6%前後

での運用も可能なため、
この差は時間とともにさらに広がります。

この差額を仮に年2.5%で運用した場合、時間とともに資産差はさらに拡大します(概算)

(概算)約214,000ドル(5年間)
(概算)約457,000ドル(10年間)

これは単なる節約ではなく、「資産形成の差」です

では、この差を最大化するために、どういう設計を選ぶべきか。

 

なお、今回私は18年ローンを選択しました。月々の返済は約3,700ドルと増えますが、その分、元本の減りが早く、資産形成は加速します。5年後の残債は、25年ローンと比べて約70,000ドルほど少なくなるため、「キャッシュフローよりも資産形成を優先した設計」です。

 

つまり、 「毎月の余裕を取るか」 「将来の資産を厚くするか」 の選択になります。

 

私が選んだ「勝てる物件」の条件


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