日銀は31日の金融政策決定会合で追加利上げを決め、政策金利を0.25%に引き上げました。同時に国債買い入れを徐々に減額する量的引き締めの具体策も決めました。米国の主要株の決算発表なども相次ぎ、株式市場は軒並み下落し、その中でも日経平均株価の下げが大きかったです。
 
特に日経平均株価は日銀の利上げ、アメリカの景気先行き懸念、急速な円高進行というトリプルパンチで、8月2日金曜日は5.81%下げただけではなく、引けの後も夜間取引の先物でも売られました。
 
大阪取引所の日経225先物期近2024年9月限は前日比1120円安の3万4800円で夜間取引を終えた。日経平均株価の現物終値3万5909.7円に対しては1109.7円安。

なぜ日経平均株価の下落が一番大きいの?外国人投資家の動向

 
8/2(金)はNYダウ1.51%下落、ナスダック総合2.43%下落、S&P500 1.84%下落、ユーロストック50 2.71%下落、英国100 1.31%下落、上海総合指数 0.92%下落、STI Index (シンガポール)1.12%下落しました。主要株価指数の中でも、なぜ日経平均株価の下落が一番大きいのでしょうか。
 
日経平均株価は単純平均のために値がさ株(株価が高い株)の影響力が大きくなります。値がさ株にはハイテク企業や金融企業が多いため日経平均はハイテク株や金融株の動きの影響を受けやすいのもあります。例えば、8/2は大和証券グループ本社18.85%下落、三菱UFJフィナンシャル・グループ12.14%下落、東京エレクトロン11.99%下落などでした。
 
また、急激な円高の進行から外国人投資家がポジションを売却していることがあります。投資家主体別売買動向を見ても7月第3週と第4週は外国人投資家が大きく売り越しています。反対に個人投資家は7月第3週と第4週に買い越しています。
 
 

注意したい円キャリー取引の「巻き戻し」

 
利上げで円高が急速に進行し、ドル円レートは140円台に突入しました。多くの外国人投資家はほぼ無利息の円を借りて、高金利国の金融資産で運用し、運用益に加えて金利の利鞘を獲得しようとしてきました。あるいはウォーレン・バフェットのように円建て社債を発行して、日本株に投資をしている海外の投資家もいます。
 
バフェットのような投資スタイルだと、資金調達も円で投資対象も円建ての金融資産なので為替リスクもありません。日本株に長期投資をしているスタンスが伺えます。
 
しかし、前者の場合、円高になると、円に対する現地通貨建ての返済額が増えて損失が出ます。ロスカットなどを設定している場合は売らざるを得なくなります。資産運用の基本は借りた通貨と同じ通貨建てで運用をすることです。しかし、短期的な投資家にとっては金利差に目が行きがちです。


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